2学期終了

 80日間の2学期が今日で終わりました。明日から14日間の冬休み入ります。時間を大切にして,事故や怪我のないよう有意義に過ごしましょう。1月6日の始業式,また元気に登校してください。
<校長講話>
おはようございます。今日で2学期も終わりを迎えました。2学期には,演劇大会と音楽のつどいという2つの大きな行事がありました。私には,それぞれが素晴らしく感じられ,今年も大きな感動を与えてくれことを皆さん方に感謝しています。しかし,皆さん方自身には次へのステップや新しい活動のために,それぞれに異なる思いや感想,そして反省があるのではなかろうかと思います。今日は,行事を含めて、2学期の振り返り方の参考になればいいなと想う話を紹介したいと思います。
 先日,テレビのドキュメンタリー番組で,スマップの9月16日の北京公演のことが扱われていました。皆さん方もご存じの通り,スマップは中国でもたいへん人気のあるグループです。しかし,昨年9月に起きた尖閣諸島中国船衝突問題で緊張した日中関係の中,友好関係の架け橋の1つとしての首都北京での公演は,たいへんな緊張と苦労があったようです。何しろ温家宝首相に迎えられるほどの国賓級待遇の中での公演だったために,成功が強く求められるというプレッシャーを受けていたのです。むしろ,政治的に扱われたことは,彼らにとって気の毒だったと思います。
 ところで,ドキュメンタリー番組では,北京公演だけでなく,芸能活動に対する彼らの事前準備や練習に対する妥協しないひたむきな努力が描かれていました。私は,正直に言って,彼らが華やかな舞台の裏で,それだけの努力を惜しまない人たちだとは思っていませんでした。特に印象に残ったのが普段からの練習や努力についての,木村拓哉さんのこんな話でした。それは,「自分たちは他の若手のグループに比べて,歌も踊りもうまくはなく,むしろへたくそであることを自覚している。しかし,へたくそであることを自覚しているからこそ,一生懸命に努力することの必要性と大切さも誰よりもわかっている。努力の尊さというのは,それによって成功は保証されないが,成長は保証されることにあると考えている。」
 「成功は保証されないが,成長は保証される」,いい言葉だなと思いました。これは,一つ一つの結果よりも,プロセスや過程の大切さを見事に表した言葉だと思いました。何か大切なもののために,ひたむきに努力している人間の姿は,それ自体が美しく,その瞬間に彼・彼女を成長させていることを表している言葉だと思いました。結果を恐れず,自分を信じる人間の覚悟の姿を示している言葉だな,と思いました。ある意味で,附属新潟中学校でみなさんが求めている学びの姿に重なる言葉だと思いました。
明日から2週間の冬休みに入ります。皆さん方の冬休みが,日々の目標と努力によって,成長していく姿を示すものとなるように期待しています。
 特に冬休みは,目標に合わせて自分をコントロールする努力,自己管理が大切だと思います。元気で3学期にお会いしましょう。これで,2学期終業式の話を終わります。